ブックレビュー > 外国人作家 > ジュリア・ジェイムズ
私的好み度は…★＝う〜ん、いまいち…/★★＝まあまあかな/★★★＝大好き！
| ハーレクイン・ロマンス |
■ 誘惑のエーゲ海 (R-1973) （
発売日：2004.06 ヒーロー：テオ・アトライデス【実業家】 祖父から政略結婚を迫られている友人デモスを窮地から救うため、レアンドラはパーティで彼の愛人役を演じる事になった。彼女はそのパーティでデモスの従兄テオと出会う。彼女はテオに魅力を感じるが、彼から感じるのは蔑む様な視線だけ。彼は私を商売女だと思っているのだ！だがもう二度と彼と逢う機会などないんだわ。しかしその数日後、彼女は街中で見知らぬ男達に拉致されてしまう。一方祖父からレアンドラを誘拐してギリシアの島に閉じ込めたと聞かされたテオは、あまりの事に言葉を失った。イギリス国民をロンドンで拉致して国外に連れ出しただって！？テオを彼女を説得して口止めをする為に急遽島へ向った――。 ※感想※ヒーローがお馬鹿でね〜（←楽しいらしい）。まぁ最初の印象はそう見せようとして派手なドレスを着てたんだから仕方がないとして、その後の言動やら行動やら全てで彼女を傷つけまくってますよ（ＴＴ）真実を知った後の憔悴ぶりに同情しないでもないですが。 |
■ 恋するアテネ (R-1992) （
発売日：2004.09 ヒーロー：ニコス・ヴァシリス【実業家】 ニコスは合併の条件としてヨルゴスの孫娘との結婚を持ち出されぎょっとしたが、その場でサインしなければ取引は無効だと言われ書類にサインした。だがクスタキス産業を手に入れるにはそれ位どうという事もない。 ヒロインの祖父の仕打ちが酷い！ここまで酷い人物が出てくるのって珍しいんじゃないかな〜。ここまでハッキリと敵役の結末が書かれてるのも珍しいけど（＾＾；その一方、ヒーローには好感が持てました。ヒロインの傷を知った時の対応も、彼女達母娘が祖父から受けていた仕打ちを知った時の行動も良かったわ〜。ちょっと爽快感。 |
■ 花嫁になる条件 (R-2026) （
発売日：2005.03 ヒーロー：ラファエッロ・ディ・ヴィシェンティ【実業家】 ラファエッロは早急に花嫁を見つけようと焦っていた。しかも３０歳までに結婚しなければ会社の株を売り払うと言ってきた父の理想とする花嫁とは正反対の女を連れて行って父の鼻をあかしてやるのだ。そう考えながらアパートメントへ戻った彼は玄関に座っていた赤ん坊と薄汚れた服装の容姿の冴えない若い女に目を止めた――。金持ちの家の掃除をして生計を立てているマグダは、家の主が突然戻ってきた事に狼狽した。彼女をジロジロと眺めたその男性は彼女がシングルマザーなのを確認するととんでもない取引を申し出てきたのだ。「１０万ポンド支払うから、僕と今すぐ結婚してくれ」正気の沙汰ではないと断ったマグダに対し、ラファエッロには諦める気はなかった…。 ※感想※なんでヒロインがヒーロー父だの許嫁？だのにここまで酷い事を言われなきゃならんのだ（怒）って感じですか。このヒーローってば最初は自分の事しか考えてないんだもん。ヒロインの事もかなり見下してるし。すぐにヒロインに対する同情心だの罪悪感だのに悩み始めるからちょっとはマシだけど。それにしても外見を磨いただけでいきなり彼女への気持ちが変わるあたり単純といえば単純…。 |
■ 裏切りのスペイン (R-2057) （
発売日：2005.08 ヒーロー：セサル・モンタレス【リゾート施設オーナー】 借金をしている友人の頼みで、けばけばしいドレスを着てカジノで怪しげな男達の相手をする羽目になったロザリンド。カジノのオーナーに追い出された彼らが、この後ホテルで騒ぐつもりだと知った彼女は、そこまでは付き合えないと誘いを断り、その為何キロも離れた家まで歩いて帰る事になってしまう。 う〜ん…前３作に比べるとちょっと好みから外れるかな〜（−−； 途方もない借金を抱えてる割には、ヒロインが現実を見てないというか、状況に流されすぎな気が…。ヒーローに払わせるつもりは無いって言ったって他にどうやって払う算段をつけるつもりだったの？？借金の理由も判らないでもないんだけど其処までする必要が果たしてあったのか疑問。一方ヒーロー側も最初から彼女を娼婦だと見下してるんで、物語前半はともかく最後の方の行動は「え〜？」って感じ。ヒロインがいなくなってから探しもせずに何ヶ月悶々としてたんだアンタ……。まぁ両方とも相手を信用してない部分があるんでどっちもどっちかも（＾＾； |
■ 甘美な企み (R-2070) （
発売日：2005.10 ヒーロー：ニコス・キリアキス【実業家】 「なんとしても彼女をステファノスから遠ざけてちょうだい」 なんか似た様な話を以前に読んだ事がある様な…？まあよくある設定といえばその通りなんだけど（＾＾；当然彼女は「愛人」なんかじゃない訳で、ヒーローは後半窮地に陥ってます（笑）。――が、私的好みからいけば最後がアッサリしすぎ〜。ちょっと物足りない感じ。ところで表紙の女性が凄く若く見える所為で「犯罪っぽい…」とか呟いたのは私だけでしょうか（爆） |
■ 氷の令嬢 (R-2098) （
発売日：2006.03 ヒーロー：ディエゴ・サエス【金融業者】 付き合いで出席した晩餐会で自分を見つめる視線を感じたポーシャ。視線の主は金融業界でやり手と名高く、次々と女性を物にする事でも有名なディエゴ・サエスだった。その日からディエゴの彼女に対する執拗なアプローチが始まった。狩りで追い詰められた獲物の気分を味わう羽目になったポーシャは彼を拒絶するが、彼女の台詞に屈辱的な過去の記憶を刺激されたディエゴは更なる行動を起こした。経営不振に陥った兄の銀行を救うのと引き換えに愛人になる様仄めかされたポーシャは… ※感想※う〜ん…、ヒロインが良い意味でも悪い意味でもお嬢様育ちだな〜と。仕事で兄が苦しんでても彼女を心配させない様に病気だって言うのを疑いもせず信じてるし、兄の結婚を望んでいるかと思えばその理由が「彼女なら実家の美術品を大切にするから」ってアンタ（苦笑）。途中までヒーローの欲望の犠牲者っぽく書かれている割には、別れた後の行動が解せん…。プライドの為にそんな大金かき集められるなら兄を助けるのに使えばいいのに（−−； |
■ 罪深き娘 (R-2122) （
発売日：2006.07 ヒーロー：ヴィート・ファルネステ【多国籍企業経営】 レイチェルは念入りに装ってヴィートのオフィスに乗り込んだ。レイチェルの母は長年ヴィートの父親の愛人だったが、彼が亡くなった直後に追い出された。その時彼女はファルネステ家のエメラルドを持ち出したのだ。後からそれに気づいたヴィートはエメラルドを取り戻そうと法的手段に訴えたが上手くいかず宝石は今も彼女の元にある。レイチェルはエメラルドを彼に返す代わりにある条件を突きつけた。「エメラルドが欲しかったら私と結婚して」彼女の申し出は一笑に付されるが、彼女にはどうしても彼と結婚したい理由があった――。 ※感想※ヒロインはヒーローにとって母親を不幸にした父の愛人の娘（私生児）だって事と、７年前に二人で過ごした２週間の末に起こった出来事が二人の間の溝になってます。でもそれぞれの立場に立ってみればヒロインの言い分もヒーローの取る傲慢な態度も納得できるというか…どちらかと言うと身勝手な親達の行動のツケを子供である彼らが払わされてる感じ。ここ数作は私的にハズレっぽかったけどこれは当たりでした〜途中泣けるし。 |
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