喧騒に満ちた繁華街の一画にある店でケリーはジャスミンと名乗る女に出会った。「仕事を頼みたい。もちろん合法的なものだ」という彼女に好奇心を抱いたケリーは指定されたホテルの部屋へ出向くが、署名してくれと彼の目の前に出された書類には【婚姻届】の文字が。彼女は巨大財閥クーアの現当主ジャスミン・クーアで、父の遺言で３０迄に結婚しないと総帥の座を下り、運営権を役員会に譲渡しなければならないのだという。冗談だろうと一蹴しようとするケリーにジャスミンは１年契約での結婚を申し出た。ジャスミンの申し出をあくまで断ろうとするケリーに彼女はある賭けを提案し――。

７人の重役のうちの何者かが連邦軍と組んで仕掛けた攻撃を無事かわした（というか撃退した）ケリーとジャスミン。穏やかな新婚生活を過ごしているという見せかけの裏で重役達の行動に探りを入れていた彼らの元に、クーアの探査宇宙船が行方不明になったとの報せが。あいにく現場へと向かう“門”は磁気嵐で閉鎖中。そこで愛機クインビーで現場へ向かおうとするジャスミンだが…。

「ダニエルのお父さん？」
ある夜クーア財閥３代目総帥ケリー・クーアの前に天使が現れた。天使は彼にダニエルが学校から逃げ出して家出をしたと告げ――。
時間の限られていた人生、タイムリミットであった筈の誕生日を無事に過ごした彼女はあの運命の日まで何を思って過ごしていたのか。そしてその後の彼の人生は…。
本編後の彼らが垣間見れるだけでなく、この外伝で二つのシリーズの世界が繋がり新たなシリーズの幕が開く――。