ブックレビュー > 外国人作家 > ジャクリーン・バード
私的好み度は…★＝う〜ん、いまいち…/★★＝まあまあかな/★★★＝大好き！
| ハーレクイン・ロマンス page 2 |
 |
■ かりそめのパートナー (R-1777) （
発売日：2002.06 ヒーロー：ルーカス・カラディネス【実業家】 「きみは魅力的だが、妻や母親には向いていない。愛人に向いてるんだ」アンバーは１年近く一緒に暮らした恋人ルーカスからある日突然一方的に別れを告げられた。大企業の社長であるルーカスは同じくギリシアの名門企業を買収し、先方の社長の娘との結婚を決めたのだという。あまりの仕打ちに傷ついたアンバーは二人で暮らしたアパートメントを出、それ以降男性と深い係わりを持つのを避けて仕事に没頭してきた。それから５年後、彼女の前に再びルーカスが現れた。彼の甥でアンバーの友人でもあったスピロが彼女に全財産を遺して亡くなったのだ。妻と子供を失い、独身に戻っていたルーカスは傲慢にも会社の株を守るためアンバーと結婚すると言い出し… ※感想※読んでる内にヒーローへの怒りがムクムクと…。経験豊富な割に女の本質を見抜く目もろくに持ってない癖にその偉そうな態度は何事！？ヒロインも一度痛い目見てるだけに抵抗しようとはしてるけど、結構あっさりと流されちゃってるし、ラストも簡単に許しちゃって、読んでる方はフラストレーションがたまったままなんですけど〜。あぁスッキリしない（−−； |
■ ひと夏の恋は遠く (R-1793)
発売日：2002.08 ヒーロー：レオ・コザキス【実業家】 「次にあのドアから入ってくる男性と１ヶ月デートすれば私の勝ちね」軽い気持ちで友人と賭けをしたジェイシーは入ってきた男性の姿に凍りついた。ギリシアの実業家レオ・コザキスがどうしてこんな所に？！１０年前友人達とギリシアのコルフ島を訪れていた１８歳のジェイシーはそこでセクシーな男性レオと知り合い、彼に夢中になった。だが娘を心配してやって来た父と顔をあわせた途端、レオは彼女を罵って去ったのだ。新聞社に勤める父から彼が思っていた漁師等ではなく、名の知れた実業家で女たらしだと聞かされたジェイシーはその後男性と深く関わるのを避けてきた。あのレオが私とデートする訳が無い――そう自分に言い聞かせるジェイシーだったが… ※感想※ヒーローがなんでそんなに強気なんだ、と（笑）。１０年前の別れ方からも、再会してからの言動からもヒロインがそんなに簡単によりを戻すとは思えなさそうなんだけどな〜。ま、そこはハーレクインですからヒロインは結構あっさりと押し切られちゃうわけですが（＾＾；ヒーローが最後にもっと懇願してくれた方が好みだったのに（おい） |
■ 脅迫された花嫁 (R-1801) （
発売日：2002.09 ヒーロー：ハビエル・バルデスピノ【銀行家】 アフリカで医療に携わっていたローズは心身の疲労を理由に３ヶ月の休暇を言い渡されイギリスへ戻ってきた。帰国直後の週末、従妹アンの婚約パーティーに出席したローズは婚約者ジェイミの叔父を紹介された瞬間に凍りついた。ハビエルがジェイミの叔父だなんて！１０年前、両親を亡くした後大学入学を延期してモデルをして学費を稼いでいたローズは、スペインのバルセロナでハビエルと出会い一夜を共にした。だがその翌朝顔を合わせた彼の友人からハビエルには婚約者がいると言われ、失意のままイギリスへ戻ったのだ。その後に起こった事は今でも深い傷となって心に残っている。幸い彼は私が１０年前に弄んだモデルだとは気づいていないらしいけれど… ※感想※――ってヒーローは案の定気づいてるんですけどね（＾＾；しかも１０年前以上に彼女に欲望を抱いているらしく、ヒロイン従妹の結婚をぶち壊すと脅して結婚を迫っておりますよ。でも１０年前の出来事についての記憶がヒーロー側とヒロイン側で食い違ってるから揉めなくてもいい所で揉める羽目になってるのよね〜。最後に事の真相を知って憔悴してるヒーローを見ると彼も被害者なんだよな〜って気がしてちょっと同情してみたり。ま、それまでの彼の行動が原因といえば原因なんだけど（苦笑） |
■ すれ違いの恋 (R-1833)
発売日：2003.01 ヒーロー：カルロ・マンツィッティ【実業家】 上司の出張に同行し、イタリアのシチリア島へやって来たヘレン。滞在するヴィラに到着し、デッキチェアでまどろんでいた彼女は誰かが脚をなでているのに気づいて飛び起き、そこにいた男性の姿に驚愕した。カルロ・マンツィッティ！何故彼がここに？！２年前、継母の知人だというカルロと知り合ったヘレンはあっという間に恋におちた。彼からのプロポーズを受け、夢見心地だった彼女は数日後現れた父親からカルロの真の目的を知らされ愕然とする。カルロは継母マリアの元婚約者で、マリアを奪っていったヘレンの父を憎み、彼ら家族に復讐しようとしていたのだ。それから彼とは会っておらず、両親も亡くなってしまった。今頃いったい何の用？いぶかしむヘレンに彼は辛辣な口調で言い放った。「君には僕と結婚して息子をうんでもらう」と。 ※感想※登場シーンから行動がセク○ラくさいわ、このヒーロー…（爆）。２年前の顛末はヒロイン父が大げさすぎるんじゃないかとかヒロインが子供だったから仕方がないかな〜とか色々解釈できるけど、主役二人の年齢差が１６って事を考えるとヒーローの戦略ミスだったんじゃないの〜？って感じも（＾＾；それを踏まえて（かどうかは知らないけど）今回は自分のテリトリーに連れ込んで外堀埋めて…と、ヒロインの勝ち目は最初からなかったと（笑）。散々事態を引っ掻き回したライバル女が結局何をしたかったのかが判らないんだけどさ。 |
■ ダイヤモンドは誘惑の石 (R-1989) （
発売日：2004.09 ヒーロー：ニクローソ（ニック）・メネンデス【実業家】 上司の出張に同行して常夏のランサローテ島へやって来たライザ。しかし上司の予定がいきなり変更になり２週間の休暇を言い渡された彼女は、カフェで一人座っている時に突然声をかけられて驚いた。どうしてニックがここに！？母親同士が親友だった事で毎年メネンデス家を訪れていた少女時代、ニックはライザにとって憧れであり英雄でもあった。だが彼は他の女性と婚約をしてしまい、彼への反発からライザは馬屋番の一人とデートをするが、その現場を目撃したニックはライザを手酷く罵ったのだ。それなのに今ニックは称賛するような眼差しで見つめてくる。ライザの胸は高鳴った。彼が自分を宝石泥棒の一味だと疑っているとは思いもせずに… ※感想※ダイヤモンド鉱山を経営する友人からの依頼で盗難事件を調査していたヒーローは報告書の中にヒロインの名を見つけて、真相を探り出そうと彼女に近づくんですが、成長したヒロインの姿にクラッときてもう調査と誘惑とどっちが本来の目的やら…って感じ？（笑）案の定彼が近づいた目的がばれた後一揉めある訳ですが、そりゃヒーロー側からみれば「親友に嘘をついてまで守ってやろうとしたのに何だ、その態度は」って怒るだろうけど、ヒロイン側から見れば寝耳に水、ショックを受けて怒鳴り散らしても仕方がないと思うけどな〜（＾＾；自分は無神経な台詞散々言ったくせに〜（苦笑） |
■ 裏切りの変奏曲 (R-1995) （
発売日：2004.10 ヒーロー：ランドルフォ（ランド）・カルドゥッチ【実業家】 ジュールズは数年ぶりにチリの首都サンティアゴを訪れた。彼女が赤ん坊の時に離婚した父親が招待してくれた１４歳の時から数年間毎夏チリを訪れ、隣の牧場主の息子エンリケと婚約したものの結婚式の３日前に彼の裏切りを知って婚約解消して以来この国に足を踏み入れた事は無い。父は数ヶ月前に亡くなり、その遺産の受取りも一度は拒否したジュールズだったが、母の治療費がどうしても必要になり、父の義理の甥で遺言執行人でもあるランドに会いにやって来たのだ。数年ぶりに再会したランドは、父の病気を知らされた時も、葬儀にもやって来なかったジュールズに対して冷ややかな態度を取り… ※感想※かつての婚約者エンリケも、その浮気相手だったマリア（ランドの婚約者）も既に事故で亡くなってます。しかもヒロインの婚約解消の真相もマリアがその原因だった事も知らず、ヒロイン父の言い分だけを信じてるヒーローはひたすらヒロインを蔑んでます。自分から誘惑したくせに彼女が初めてさんだと知った途端に怒鳴り散らすし〜ダメだこりゃ┐（−△−）┌その分真相を知った時の打ちのめされ具合が楽しみなんですけどね〜ふっふっふ（鬼） |
■ 忘れえぬ情熱 (R-2061) （
発売日：2005.09 ヒーロー：テオドル（テオ）・カドロス【多国籍企業経営者】 １８歳の誕生日、知人に誘われてパーティーに参加したウィローは、そこで知り合った男性テオに強烈に魅かれて彼と一夜を共にするが、翌朝彼の婚約者の存在を知って逃げ出した。それから９年後、小説家となったウィローは推理小説作家賞を受賞し、授賞式のために訪れたホテルのロビーで思いがけなくテオと再会した。彼の姿を見ると今でも情熱がわきあがる…でも彼女にはテオに知られる訳にはいかない秘密があった。 ※感想※シークレット・ベビーもの。彼女の秘密であるヒーローの息子の存在はタブロイドの所為であっさりとばれてしまい、息子を隠していた事をヒーローに責められて結婚を強要されます。でもさ〜「僕から息子を奪った償いをしてもらう」って言ってるけど、彼女と関係を持った半年後に別の女性と結婚したアンタにヒロインを責める権利はないだろう（怒）って感じ。このヒロイン、妊娠が判明した後にちゃんとヒーローに会いに行ってるもん。…結局会えてないからこういう展開になってるけどさ（＾＾； |
■ 復讐とは気づかずに (R-2109) （
発売日：2006.05 ヒーロー：ジェイク・ダマート【実業家】 シャーリーの父は生前、風景画家としてそこそこ名を馳せていた。その父の死後、アトリエから裸婦画が発見された事で、裸婦画のモデルはすべて父の愛人だったとの噂が流れ、父の名は一躍有名になってしまった。その裸婦画の展覧会をする様勧められたシャーリーは、収益金をすべて寄付するという条件付で承諾したが、会場に立った彼女の心境は複雑だった。 本当にもう、タイトル通りの話だと思うんですけど（＾＾；ヒーローは相変わらず一方的な物の見方＆偏見に凝り固まってるし。でもこのヒーロー、途中から復讐の事すっかり頭から抜けてる様な？？(笑)あと、ラスト近くのあの出来事は…妊婦がそんな激しい運動して良いんか？と心でつっこんだの私だけですか？ヒロインの職業を強調したかったのかな〜（＾_＾； |
■ ギリシアから来た略奪者 (R-2166) （
発売日：2007.02 ヒーロー：ルーク・デヴェツィ【投資銀行の経営者】 結婚わずか４年で夫を事故で亡くしたジェマ。友人リズと一緒に生花店を経営する彼女は、夫を亡くしてからの２年間、夫の喪に服してきた――ただ一度の過ちを除けば。ギリシアの叔母のもとに滞在していたある日、バーでワインを飲んでいたジェマは、テーブルにぶつかってきたグループの所為で服にワインの染みを作ってしまった。そんな彼女にルークという男性が救いの手を差し伸べてくれたのだ。着替えの為に彼のクルーザーへと赴いたジェマは情熱のまま彼とベッドを共にしてしまうが、ジェマは亡き夫を裏切ってしまった自分を許せず、既婚者だと嘘をついて立ち去った。その男性ルークが今目の前に立っている、義理の姉ジャンの誕生パーティの客として…。 ※感想※自覚のある無しは別として、このヒーローって最初から最後までヒロインにベタ惚れ状態なのよね〜。嫉妬から彼女の亡き夫の形見であるロケットをわざと壊したり…子供かお前はってな行動もしばしば（＾＾；ヒロインを追い詰めて結婚したのに、彼女の心が手に入らない事にヤキモキして、結果的に墓穴を掘っちゃってます（笑） |
|
| 作品リストに戻る |
 |
こちらをクリックしてトップページへ⇒
